グラフィックデザイン
広告代理店のグラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートさせた中村は、数多くの作品を手掛けてきましたが、現存している作品はそう多くありません。現役時代はアナログ全盛期でもあり、作品の多くは散逸してしまいました。
このサイトで公開している作品は、一部を除きすべてデジタルデータのもので、中村が還暦以降に独学で習得したソフトウエアを駆使して作成したものです。
晩年の欧州シリーズ等では、ペンタブレットを駆使したフリーハンドの描画手法が中心でしたが、このデザイン作品では直線や円といったソフト付属の描画機能を使用した作品が中心となっています。シンメトリーな構図で描かれた作品が多いのは、ソフトの習得途上であった事に加え入力装置の選択肢が限られていた事も遠因のひとつであると思います。
ただ、これらの初期作品の途中から、グラデーション効果を取り入れた描画手法が増えていきます。アナログ期の手法では精細で規則的なグラデーションは不可能ですが、コンピューターでは非常に高精度でかつ手軽に効果を加えることが可能であり、トライ&エラーも無限に実施できます。
この後に登場する風景画シリーズは、このグラデーション手法を多用する事で作品に立体感が生まれ、作品の完成度も高まって行きました。
様々な点で、後期の作品群のエチュードとなったグラフィックデザインの作品をどうぞじっくりとご覧ください。
<作品のお楽しみ方>
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